Nomad

【トルコで監禁された話】海外ノマドワーカーにトラブルは付きものです

2022-01-16

先日、トルコのイスタンブールに行ってきました。


 

街を一人で歩いていたら、トルコ人の男が「こんにちは」と日本語で話しかけてきたので、立ち止まって「こんにちは」と返しました。
 

道端で人に話しかけられても普段は相手にしないのですが、日本語だったのでつい親近感が出てしまったんですよね。
 

その男はトルコでお土産屋さんを経営している人で、「少しうちに寄っていかない?」と言われ、僕はそのお土産屋さんに行くことになりました。
 

「少しゆっくりしていきなよ」とザクロティーを出され、30分ほどその男と世間話をした後、「君に会いたがってる友達がいるから、ちょっと呼ぶね」と、その男は誰かに電話をかけ始めます。
 

トルコ語なので、何を話しているかは分かりません。
 

10分も経たないうちに、その男の友人かと思われるトルコ人のおじさんが到着。その人は「絨毯屋」を経営しているらしいです。ちなみに、この人も日本語ペラペラ。
 

初見はめちゃくちゃ良い人でした。日本の芸能人(超有名な人)と一緒に撮っている写真を見せてきて、「この人は、うちで絨毯を買っていったんだよ。良かったら君も見に来ない?」と言われ、僕は言われるがままその男の絨毯屋にいくことに。
 

その絨毯屋は、僕がザクロティーを飲んでいたお土産屋さんから徒歩10分の場所。
 

3階建ての建物で、中には3人の男がいました。
 

中に入ってそのまま3階まで上がり、数百枚の絨毯に囲まれながら、食事とビールを提供されます。


 

「お金は?」と聞いたら、無料でいいとのこと。
 

そして、4人の男に囲まれながら、絨毯の話をひたすらされ続けます。
 

「これはここでしか買えない」
「将来的に価値が上がる」
「あの芸能人も買っていった」
 

こんなことを言われながら、僕はふと、ある異変に気づきました。

・建物には複数の監視カメラ
・それを一望できる巨大モニター
・絨毯は安いもので10万円と超高額
・お客さんは誰一人いない
・やたら年収とかお金事情を聞いてくる
 

さすがの僕でも、「これ怪しすぎないか」と思い、「男の名前 トルコ 絨毯」と調べてみました。
 

そしたら、見事に僕と同じ流れで絨毯屋に招かれ、無理やり絨毯を買わされたって記事が何件か見つかりました。
 

中にはザクロティーに睡眠薬を入れられ、そのまま性的暴行をされた女性もいるとのこと。
 

これを見てめちゃくちゃ怖くなった僕は、「どうやって逃げるか」ひたすら考えました。
 

3階だし、わりとガタイの良い男が4人もいるし、トイレに行くにも誰か一人ついてくるし、もう逃げようがないと思った僕が取った行動は、この人たちと仲良くなることですw
 

めちゃくちゃ興味津々なふりをして、「これどうやって作られてるの?」とか「お母さんにプレゼントするならどれが良いかな?」とか、いかにも「絨毯を欲しがってる奴」と思わせました。
 

こんな状況でも、なぜか頭は冷静でいられました。
 

絨毯の話だけでなく、「子供はいるの?」とか「日本のどこが好き?」とか、プライベートな話も混ぜつつ、わりと盛り上がって仲良くなりました。
 

そして仲が深まったタイミングで、「せっかくトルコに来たから、1枚ぐらい絨毯買って帰ろうかな」と言って、僕は財布を出します。
 

すると男は、「OK。君は僕のブラザーだから少し安くしてやる」と言って、電卓をカタカタし始めました。
 

提示された金額は、日本円にして約30万円。
 

「わかった」と言い、僕はこう言います。
 

「あ、ごめん!クレカ忘れたから、ちょっとATMで現金下ろしてくる!」
 

この時点でもうだいぶ仲が深まっていたので、向こうも安心しきっている状態です。
 

すんなりATMの場所を教えてくれて、僕はやっと一人で外に出ることができました。
 

そして、そのまま全力疾走で逃走。
 

無事にホテルに着いたら、猫が心配そうに待ってくれていました。


 

そこから2日間トルコにいましたが、その男からの電話が鳴り止まず、怖くて外に出れないまま、ずっとホテルに引きこもることに。。
 

そんな苦い思い出ができた、トルコ旅行でした(笑)
 

終わり。

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